ほんの少しの時間
毎朝、いや早朝 5時からある県道を清掃する社長がいる。
日曜日と大雨の日は掃除休み。
その姿を見て、社員をはじめ、周囲の会社の職員たちが
自分たちの周りの清掃活動をはじめた。
その社長の会社の社員は、早い人は午前6時半、ほぼ全員が7時半までに出社する。
そして、20代や30代の社員が特に、元気で明るい。
月に一度の社員の模合では、社長がいくぶんか おごり だという。
みんながひとつの屋根の下で、一致協力して、お互いがお互いを認め合う。
社員旅行もみんなの意見で決めるという。
夏のある日は社長宅で焼肉ガーデンパーティーで賑わう。
社長の奥さんが目いっぱい ご馳走する。
みんなで作り、みんなで食べる。
なんでこんな社風ができたのだろう。
「ほんの少しの時間の積み重ね」がいまの組織を創りあげた。
といったほうがいい。
社長は50代前半、少しの時間、社員と「人として」の付き合う。
同じく現場にも立つ。気持ちがひとつになる。
「社長はオレのこと、よくわかっているよな!」
「私のこどものことも、気にしていたね!」
「毎朝 毎朝、ほんの少し、清掃、こつこつとやっているよね・・・」
(実際の清掃時間は1時間ほどである)
社員たちがまとまり、いい雰囲気で仕事しているんだね。
大きくはないけど、こんな組織が伸びる。
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