ほんの少しの時間

大城清一

2007年07月31日 22:25

毎朝、いや早朝 5時からある県道を清掃する社長がいる。

日曜日と大雨の日は掃除休み。

その姿を見て、社員をはじめ、周囲の会社の職員たちが

自分たちの周りの清掃活動をはじめた。

その社長の会社の社員は、早い人は午前6時半、ほぼ全員が7時半までに出社する。

そして、20代や30代の社員が特に、元気で明るい。


月に一度の社員の模合では、社長がいくぶんか おごり だという。

みんながひとつの屋根の下で、一致協力して、お互いがお互いを認め合う。

社員旅行もみんなの意見で決めるという。

夏のある日は社長宅で焼肉ガーデンパーティーで賑わう。

社長の奥さんが目いっぱい ご馳走する。

みんなで作り、みんなで食べる。


なんでこんな社風ができたのだろう。

「ほんの少しの時間の積み重ね」がいまの組織を創りあげた。

といったほうがいい。

社長は50代前半、少しの時間、社員と「人として」の付き合う。

同じく現場にも立つ。気持ちがひとつになる。


「社長はオレのこと、よくわかっているよな!」

「私のこどものことも、気にしていたね!」

「毎朝 毎朝、ほんの少し、清掃、こつこつとやっているよね・・・」

(実際の清掃時間は1時間ほどである)


社員たちがまとまり、いい雰囲気で仕事しているんだね。

大きくはないけど、こんな組織が伸びる。









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